主の祈り 文語訳
今日は、主の祈りの最終回です。
今日の箇所は、マタイやルカの原典には無かったと思われる箇所です。
写本が作られていく段階で、追加されたものだと考えて良いでしょう。
この一節は祈りの結びであり、主の祈りの精神を表していると思います。
私達は今まで、主の祈りは「御名、御国、御心、日用の糧、罪の赦し、誘惑からの救い」を祈る祈りだと教わりました。
私達は、神様に多くのことを祈り、願います。それ自体は良いことで、主がお喜びになることです。
ですが、何かを求める祈りには、自分が主体になってしまうという罠があります。
熱心に求めているうちに、私達の熱心によって神を動かすような気持ちになってしまいがちです。
今日の結びの言葉は、そんな私達を、「神様が主権を持っておられる」という認識に戻す祈りではないでしょうか。
私達が信じているお方は、天地万物の創造者であり、全能者であります。
この世はサタンに支配されているように思う時もありますが、それも一時的で表面上のものです。神様はご自身の計画を進めるために、日々働いておられます。
今日も、天地万物の創造者である主に信頼し、主を褒め称えつつ歩みましょう。