Joy to the world

とある中小企業のしがない技術者でクリスチャンな人が書く日記。実はメビウス症候群当事者だったり、統合失調症のパートナーがいたりする。

硝子の靡風

新居に引っ越した。

あと一年したら、大切な人と名字がいっしょになって、ここに住む。

この物件はとてもいい。近くにTSUTAYAもあるし、弁当屋もある。病院だってある。

さっきそのTSUTAYAで、KOTOKOの「硝子の靡風」というアルバムを借りてきた。
このアルバムが発売された2005年あたりは、ちょうど僕の青春真っ只中だ。

僕がKOTOKOを知ったのは、このアルバムが発売されてから一年くらい後のことだった。
2006年は、僕が高専に入学して、学生寮に入寮した年だ。

入寮してから数年は、毎日カルチャーショックの連続だった。
KOTOKOとの出会いも、そんなカルチャーショックの一つだった。

僕が初めて聴いたKOTOKOの曲は、事もあろうに「さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜」だった。
あの、年を間違えた可愛らしい服装で踊っているPVを見たのである。

普通であれば一笑いして軽く流すところだったが、その先輩はKOTOKO推しで、その他にもたくさんの曲を聞かせてくれた。

そうしているうちに、気がついたら僕もKOTOKO推しになっていたということだ。

そういうわけで、この「硝子の靡風」に入ってる曲は、どれもこれも青春時代の思い出が詰まっている。
試験前、泣きそうになりながら徹夜したことや、一人になりたいけどなれなくて、ヘッドホンをして自分の世界にこもったこと。
休日の朝からレポート作成に打ち込んでいたこと...

ああ、なんと懐かしいことだろうか。

引っ越しというのは、間違いなく人生の節目である。
そういう節目に、昔のことを考えていると、僕は本当に高専生活を満喫していたんだなと思う。

もちろん嫌なこともあったけど、僕にとって高専は、かけがいのない思い出と一生ものの技術をくれたところ。

なんとなく昔のことを書いてみたくなったので、書いてみた。