Joy to the world

とある中小企業のしがない技術者でクリスチャンな人が書く日記。実はメビウス症候群当事者だったり、統合失調症のパートナーがいたりする。

ノーコード開発・ローコード開発について思うこと

最近、ローコード開発とかノーコード開発とかをよく聞く様になった。

ローコード開発・ノーコード開発は非常に気になっている。ソリューションもたくさん出てるから、多分儲かってるのだろう。

いろいろな製品の紹介を見ていると、「現場でシステムが構築できる」みたいな触れ込みを多く見る。まあ、今DXがどうのこうの言ってるし、システムを導入する決定権のあるおエライサンにはこういうのがウケるのかもしれない。

まあ実際のところ、たしかに現場で行われている非効率な作業は多く、社内システムのデータをエクセルに転記するとか、自動化できそうな部分を人力でやってる部分は多い。

従来までなら、こういうのはエクセル職人みたいな人がVBAを駆使してカイゼンを行っていたのだが、それをしてしまうと、作った人しかわからないブラックボックス的な部分が発生してしまう。

これは結構深刻で、VBAで書かれてるならまだ良いが、中にはエクセル関数だけで複雑な動きをする、からくり人形みたいなエクセルシートが出来上がることもある。こういったものが業務に組み込まれてしまうと、ある日突然動かなくなっても誰も直せないという、非常にハイリスクな状態を生んでしまうことになる。

だからといって、いわゆる情報システム部門みたいな部門に事業部門がシステムを発注しても、たいてい使い物にならない(あるいはかゆいところに手が届かない)システムが出来上がってしまい、一向にDXが進まないというのが多くの会社の実情だったりする。

最近流行りのRPAとかAIとかノーコード開発とか言うのは、こういう現状をなんとか打破したいという、現場の願望がニーズを生んでいるのだと思う。

ここまでの話だと、RPAとかAIとかノーコード開発最高という結論に至るように見えるが(実際こういった記事を沢山見かけるが)、実際のところはそんなかんたんな事ではないと思う。

いくらプログラミング不要とは言っても、プログラミング的思考は必要なのである。部下に「これやっとけ」って適当に言うのと同じくらいに考えていると痛い目にあう。

「AIで~できます!」と元気よく業者の営業が言ったとしても、AIでできる範囲は限られるし、前準備(データの前処理とか)が必要なこともある。

まあ要するに、銀の弾丸なんて無いんですよ。残念ながらね。

あー。銀の弾丸無いかな。