最近、自分はどの位置に立つべきかというか、どの位置に立っていれば一番気が楽なのか考える。
思うに、自分は人を説得して何かをするというのには向いていない。できなくはないが、正直ストレスではある。
ただ、自分の考えを主張するというのは得意だ。こうやって自分の考えを書くことは得意だし、書いていて気分が良い。
自分は、議論の準備ができていたり、自分の話を聞こうとしてくれている人に対しては、自分の考えをはっきり言えるとは思う。ただ、自分の考えに批判的であったり、そもそも聞く気がない人に意見を伝えるというか、そういう人と対話するのは正直苦手だ。
自分が一番人の役に立てて、自分にもストレスが少ない仕事というのは、やはり第三者の立場で助言したり、技術を提供することだと思う。第三者的立場というのは気楽だし、メンタル的にも楽だ。
もちろん、気楽というのは適当なことを言っていると言うわけではなく、ちゃんと考えて話をしている。ただ、第三者になることで、他人の問題を他人の決定に委ねる事ができる。自分自身の範囲外のことは、自分に決定権が無いから、あくまでもやってみたらどうかという提案しかできないので、最終的に責任を持つのは相手ということになる。これが非常に良い。
そういえば、学生時代に私に対して、自分のことを「一言居士」だと言った子がいた事を思い出した。なるほど一言居士とはよく言い当てたもので、まあ要するに自分はあらゆることになにか一言言いたいのだ。
ただ、その「ひとこと言いたい」というのは自分の中から来る欲求であり、別にその意見を他人に認めさせようとか、自分の意見が全てだと思っているわけではないと思う。ただ、あらゆることになにか自分の持論があって、昔はそれをよく言っていたが、最近ではちょっと学習して表立って言わなくなったというだけだと思う。
やはり、自分は本質的に人間関係があまり上手くないと思う。うまくできているように見えたとすれば、それはうまくいくように常人をエミュレーションしているわけであって、自分が常人になったのではない。
生きるというのはなかなか大変だが、これからも自分の特性を見極めながら生きていきたいものだ。