私はさだまさしが大好きだ。
今日は、個人的にさだまさしの中で、好きな曲を挙げよう。
指定券
この曲は、喧噪の中でかすかに聞こえる「16時30分発さくら号、長崎・佐世保行き、間もなく発車を致します。」というアナウンスで始まる。
長崎と言えば、さだの故郷である。この歌は、恋人を残して故郷に帰る事を決心した人が歌った歌だろう。
人が生きていると、どうしても今の関係を絶たないといけない時が来る。そんな悲しい別れを歌った曲ではないかと思う。
最後に
せめてものはなむけに 一度だけ手を振って見せた
後ろ姿を包む紙吹雪 それは僕のふるさと行きの
季節外れの 指定券
とあるけれども、「季節外れの」という言葉がキーワードだと思う。
彼は、いわゆる閑散期に故郷へ帰っていったのだ。
つまり、何かの夢に破れて、故郷に帰るのである。これほど辛いことはない。
私も以前、季節外れの時期に、実家に逃げ帰ったことがある。その時の無念さ、惨めさを思い出して、いろいろと複雑な気分になる。
そういう意味で、この曲は私にとって特別なのだ。
笑顔同封
H264-04 笑顔同封 (1976.4.5 長崎市民会館 グレープ解散ライブ収録 ...
この曲は、昔の恋を思い出して歌った歌だと思う。
この歌の主人公と手紙の差出人は、昔ある程度の親密さを持ってお付き合いしていたのだと思う。
それでも、どちらかが、あるいは両方が自分から別れを告げたのだろう。
恥ずかしながら、私は今まで異性とお付き合いしたことがなかったので、「別れを告げる」という結果に至る意味が分からなかった。
それでも、いざつきあってみると、確かにどちらからともなく別れを告げるという事は十分にあり得る。
恋愛関係というのは実に不安定で、難しい物なのだろう。
この歌の主人公も、手紙の差出人を嫌いではなかったけれども、別れを告げざるを得ない状況になったのだと思う。
そんな昔のことを思い出しつつ、ひょっとしてもう一度やり直せるんじゃ・・・という淡い期待を抱くのである。
もちろん、その期待が成就することはないと知っているけれども。
朝刊
この動画はカバーですが、参考に。
この曲は、ドジな新婦さんを歌った曲で、グレープには珍しい明るい歌だ。
なんてことはない平凡な歌詞なのだけれども、楽しげな新婚生活が垣間見れてよい曲だと思う。
線香花火
No.39 さだまさしさんの「線香花火」 - YouTube
この曲は、一時期ずっとリピートで聴いていた曲だ。
流れ星に祈るってあたりが、クリスチャンとして解せないということもあるけれども、それを抜きにしてもよい曲である。
最近はめっきり聴かないけれども、こういうアコースティックギターだけを使った、フォークっぽいメロディーが大好きだ。
流れ星や線香花火という、一瞬の輝きを楽しむ物を歌詞の中にちりばめて、二人の関係のはかなさを引き立てている。
たぶん、彼らはこれっきりなんだろうなあ。
まとめ
私は、さだまさしの世界が好きなんだと思う。
切なさとか、はかなさが好きなのかもしれない。
それにしても、さだまさしの曲はどれもよい。