葬送のフリーレンで、フリーレンが魔族を欺くために魔力を制限しているという描写がある。
この制限のお陰で断頭台のアウラに勝てるわけだが、その前のフェルンとリュグナーの会話で、フリーレンとその弟子であるフェルンが、体内から出る魔力を制限しているという設定が明かされる。
この回のアウラちゃんの負けフラグ建設劇は非常に良くできているが、今回はこの「実は強いけど隠している」という設定の細かさに驚かされた。
強いけどその強さを隠して相手を油断させるという設定は、別段目新しいものでもない気がする。こういったバトル物にはよく出る設定だと思う。
葬送のフリーレンのすごいところは、この設定というか、フリーレンがこの考えに至るまでの描写が非常に細かいところだと思う。バトルモノだとなんか勢いで流してしまいそうな部分を、十分な説明と世界観を加えて読者に納得させる。こういう作り込みをしている話はなかなか無い。
今季で一番続きが気になるアニメかもしれない。