Joy to the world

とある中小企業のしがない技術者でクリスチャンな人が書く日記。実はメビウス症候群当事者だったり、統合失調症のパートナーがいたりする。

就職が決まらなくても大丈夫

中小企業で働き出してから、一年と少しが経った。

なんだか知らないうちに、いろいろな仕事を任されるようになった。そんな私も、少し前までは、就職が決まらなくて悩んでいた。自分には働く価値がないのでは?と思ったことさえあった。

この時期は、就職が決まらなくてもう絶望的になる時期だと思う。そんなときに、ここに同じように悩んでいた人がいるということを、知ってほしいと思った。

私の就職活動

学生時代の活動

私は、高専の専攻科で就職活動を行った。最初は、高専か大学の技術職員になりたくて、それ関係の面接やらを受け続けた。

結果は、さんざんであった。そもそも、定数2、3人の求人に潜り込むなんてのは、至難の業だ。けれども、どこかで私は、自分がその「2,3人」になれる気がしていた。

そういうわけで、一般企業の就職活動もしなかったし、進学の検討もしなかった。

というより、そんな気力が無かった。当時はいろいろあって、本当に意気消沈していた。

結局、卒業するまで就職先が決まらなかった。

卒業してからの活動

今振り返ってみると、大して活動していなかったように思う。個人事業主を夢見て、なんだかいろいろとやった時期もあったけれども、結局一歩踏み出せなかった。

何をするでもなく、ただ焦りながら毎日を過ごしていた気がする。

そんなとき、ハローワークで、偶然今の会社の求人を見つけた。その会社は、ある経緯で学生時代から知ってはいたものの、基板実装をしているということ以外は、具体的に何をしているのかよく知らない会社だった。

それでも、求人票に書いてある「電子回路技術者」という職種に惹かれて、気がついたら応募していた。そして、気がついたら内定が出ていた。

今までの就職活動の事を考えると、なんというか、あっけない終わり方だった。

就職後の経緯

入社後すぐに配置換え

そんなわけで、私は晴れて会社員となった。はじめは、電子回路技術者として開発に入ったものの、開発には私を含めて二人しかいない。何かがおかしい。

おまけに、二三日後には、他部署の応援として、製品の検査を担当することになった。やっぱり何かがおかしい。

そして、極めつけが「他部署に異動してほしい」という社長直々のお達し。

そういうわけで、入社後すぐに、私は他部署へ異動となった。

なぜかいきなり管理者に

異動先は、ICT検査を行う部門だった。ICTといっても、「Information and Communication Technology」のICTではなく、「In Circuit Tester」のICTである。

しかも、前任の管理者が突然辞めたとかで、メーカーの研修を受けた後、すぐに私が「管理者」となってしまった。

そういうわけで、社会人一年目の私が、いきなり設備保守と作業の進捗管理という、おおよそ新卒がやることではない仕事を任されたのである。

奮闘の日々、そして

いきなり管理者になったけれども、そもそも検査機器に関する知識も十分に無いし、電子回路(特にIC)に関する知識もイマイチだ。

おまけに、一緒に働く同僚は、僕より年下で、工業高校卒の人たちである。話や価値観が全く合わない。

それでも、あきらめずにいろいろと試してみているうちに、最近はだいぶ同僚とも打ち解けてきたような気がする。

いろいろな事に悩みつつも、なんとか日々の業務をこなしています。

問題ない( by 相良宗介軍曹)

就職先が見つからなかった時は、本気で「自分を必要としている会社なんて一つもない」と思っていた。

でも、それは幻想だった。日本には数百万社も会社があると言われているから、自分を必要としている会社が一つもないなんてことはあり得ない。

確かに、東証一部上場企業に入ることは難しいかも知れない。でも、ハローワークに出ている求人の中には、僕の場合のように、すんなり入れる会社もある。

今あなたが「これは問題だ」と思っている事があったとしても、ある会社にとっては「問題ない」事かもしれない。

とにかく、自分で自分を卑下するようになってはいけない。あなたは神様が「非常に良かった」と仰った創造の結果、生まれた存在なのだから。