AIをしばらく色々な方面で使用しているが、とにかく価格をいかに抑えて、かつ自分が求める出力を得るかということを考えると、結論としてはAIと極力会話せず、一回の入力でやりたいことを伝えるかが重要だということに落ち着いてきた。
というのも、各社のAIは全体的に入力トークンより出力トークンのほうが高く、自分が思っていない出力をさせたり、無駄にMCPツールを多用されたりすると、それだけ金額が上がるということになる。そうすると、なるべく具体的で詳細な命令をまず入力し、明確な目的を持ってAIから出力を得るというのが、安上がりにAIを使うことに繋がる。
この戦法は安上がりになるというだけでなく、時短にも繋がる。AIとダラダラ会話をしていると、どんどん頭の中が混乱してきて、結局時間をかけて議論しても何をやりたかったのか忘れてしまうことが多々ある。AIと会話をしてると、なんか自分の中の考えを整理しているような気になるが、実際のところはAIが出力する大量の文字を読むのに頭のリソースが割かれてしまい、思考自体は案外進んでいないのだ。
これは面白い話なのだが、人間と話していると時に思考の整理ができることもあるが、AIと話してもそれはまずできない。理由は色々とあるとは思うが、大きな理由の一つとして、AIは共感しないからだと思う。会話というのは、共感しないとただの議論になってしまうが、議論というのは自分の主張が明確に定まっていないとできないから、AIと話しても思考の整理にはならない。
やはり自分は単純に、こうやって文章を書いているときが一番頭の整理ができている気がする。この頭の整理という作業を経ずに出てきたAIの出力を並べても、それを自分の考えとして消化するのにかなりの時間がかかり、トータルで見るとあまり効率化にはなっていない気がする。
まあ結論としては、当たり前の話ではあるのだが、AIは道具でありそれ以上でもそれ以下でもない。賢く使って行くことが重要なのだ。