この一ヶ月間、ChatGPT Proを試験的に利用してみたが、私個人の用途においてはその価値を十分に見出せなかった経験をここにまとめる。
基本情報
- 使用期間:2025年3月の1ヶ月
- 使用目的:生産性向上の可能性検討
- 主な使用シーン:文章作成・コード生成・デバッグ
ChatGPT Proは、ChatGPTのサブスクリプションの最上位プランであり、現時点で公開されているChatGPTのすべての機能を実質無制限で利用できるサービスである。
ChatGPT Proの特徴
- 個人向け有料プランの最上位
- 月額料金は$200(消費税込みで$220)
- OpenAIの最高技術を活用し、高度で複雑なタスクを連続して利用したいユーザー向け
- 利用可能なモデル:OpenAI o1、OpenAI o1-mini、OpenAI o3、GPT-4、GPT-4o、GPT-4o miniなど
- o1 Proモデルも利用可能(難しい質問に対してより深く計算し、最適な回答を提供するモデル)
- 機能制限がなく、連続した高度な処理が可能
- 無料プランや通常のPlusプランでは不十分な場合に適している
メリット
- 使用量に制限がなく、必要なだけ利用できる
- o1やo3は確かに高性能で優れた回答を提供する
デメリット
- 料金が非常に高い
- コード生成やデバッグには確かに強みがあるが、実用性にやや欠ける
- コストパフォーマンスが見合わない
総合的な感想
ChatGPTは確かに多機能で優れた性能を持っているが、オールラウンダーであるがゆえに、特定分野に特化した他のサービスと比較すると見劣りする部分がある。視覚的な能力はClaudeの方が優れており、検索機能ではPerplexityが強みを持っている。またコード補完やデバッグ修正においてはCursorの方が使いやすいと感じた。
こうした点を考慮すると、特定分野に特化したサービスを目的に応じて使い分ける方が効率的だと実感した。例えばコーディングにはCursorを、文章作成にはClaudeを活用するといった具合だ。
ChatGPT Proは確かに万能なツールだが、各分野でより専門的なサービスが存在する以上、月額$220を支払ってまで利用する必要性を私自身は感じなかった。
また、Proの特徴として、o1 Proが制限なく使えるという点がある。o1 Proも確かに凄いが、正直な所自分の活用範囲では圧倒的オーバースペックで、その高度な機能を十分に活用できていないと感じた。例えば、複雑な数式の解析や大規模なデータ分析など、o1 Proの真価を発揮できるような場面が私の日常業務では殆ど発生しなかった。結果として、通常のGPT-4モデルで十分対応できるケースがほとんどであった。
あと、なんというかChatGPT Proに契約してから、何でもかんでもAIに丸投げする曲が付いてしまった気がする。しかも、AIに丸投げしたところであまり的確な反応が返ってくるとは限らず、AI相手にコミュニケーションコストを払っている気がして、本当に効率化になっているのか疑問に思った。
まあこれは、単純に自分の文章力のなさかもしれないし、AIが悪いのかもしれないし、どちらとも言えない。
結論として、私の場合はPlusプランで十分対応できると判断し、Proの契約更新はしないことにした。今後は必要に応じて他のサービスと組み合わせながら活用していく予定である。